インプラントの歯の部分が欠けることがあります。上部の被せ物がセラミックスの場合は、強い衝撃に耐え切れずに割れることがあります。これは、高い頻度で起こっています。小さく割れた場合は、丸めたりして修正することになります。大きく割れた場合は、被せ物を外してセラミックスを盛りな直して修正します。被せ物がよく取れることもあります。被せ物は、セメントかネジで固定されていますから緩んでいる場合に外れますが、結構あることです。
セメントを強力なものにするか、ネジの締め付けを強くします。骨の量や硬さには個人差があって、それによりインプラントの成功率は変わってきます。ブラッシング不足による感染と噛む力の過度の負担に注意しながら、治療後のメインテナンスを継続していきますと、ほぼ100%の成功が望めるということです。残存歯の保存とインプラントの長期寿命のためには、メンテナンスの継続が重要であることが多くの研究で明らかとなっています。
歯科クリニックでは患者の口内状況に合わせた一人一人のメンテナンスを行っています。失敗を未然に防いで、口の健康を生涯守り快適に過ごすことができるでしょう。インプラントの手術は、1991年に初めて日本で実施されてから、まだ17年しか経っていません。しかしながら、歯を失った患者に希望をもたらす画期的な手術であることも事実です。最先端の医療機器と高度な技術が求められるインプラントの手術は、失敗例も少なからずありますし、また、手術自体が成功したとしても術後の経過に思わしくないという場合もあります。
インプラントを取り扱っている歯科クリニックは、特に、インプラント手術のリスクについて、患者の同意を得なければ、患者の意思決定に基づく手術とは言えないとういことを十分に認知しておく必要があります。手術を行う医師は、こうしたインプラント手術のリスクについて、事前に十分に説明をして患者の同意を得る必要があるのです。
ですから、骨量が少ないことによるインプラントの失敗は、完全に医師のミスと言うことはできません。しかしながら、手術前にきちんとした説明がなく、結果として骨の量が少ないために失敗したということでは、医師の判断ミスである可能性が考えられます。一方、技術の未熟な医師は難易度の高い手術を断る傾向にあるという報告もありますから、違った意味での注意も必要となっています。