エスポジートらは、1998年にインプラントの失敗に関する3000以上もの論文を分析して、インプラントの失敗を分類し発表したそうです。それによりますと、インプラントがグラグラしてきて抜け落ちることを失敗と言っているようです。インプラントの失敗は、骨とインプラントの結合が不十分で抜け落ちる、インプラントに噛む力の負担がかかり過ぎて抜け落ちる、そしてインプラント表面への細菌感染によって骨が溶けて抜け落ちる、の3つに分類されています。
インプラントは埋め込む位置、また方向が計画的に行われませんと失敗に終わってしまいます。それは、インプラントと骨との結合が十分でも、インプラントを埋め込んだ位置や方向が悪い場合は、インプラント本来の機能が発揮されず使用できなくなるからなのです。そして、この場合の原因は、インプラントの治療前に行われる検査結果からの診断ミスと治療計画のミスと言わざるを得ません。
歯科インプラントの場合、検査をした段階で大体の症状が判り、治療方針が立てられます。しかし、インプラント治療プランを慎重に検討している段階でアゴのダメージが小さくて済むように考えていましたら、同じ場所に再度埋入し直しますと、1回目よりも非常に高い確率で成功するでしょう。そのためには、インプラントの種類選択、治療時期や検査を含めた綿密な計画と正確な治療が不可欠です。インプラントの失敗について、近年では、インプラントの失敗も一昔前に比べて格段に減少したとされています。
しかしながら、まだまだインプラントの失敗もあり、課題があるのも事実だということです。良好な結果も出ているインプラント治療ですが、症例が増えるにつれてインプラントの失敗例も多く見られるようになっています。インプラントの失敗で多くなっているのが経過不良です。経過不良の病名は、インプラント周囲炎が最も多く、上アゴ洞炎、神経麻痺、インプラント体の破折、そして上部構造の破損などがあります。