骨の質や量が不足している場合には、インプラントがうまく固定せずに、失敗に終わることがあります。このケースは、医師の技量による完全なミスと言えるものではありませんが、肝心なのはその後の対応になります。熟練した医師による治療でも十分に起こり得ることですから、その後の適切な治療によって結果的にインプラントが成功しましたら、問題はないと言えるでしょう。インプラントの失敗例です。
下アゴにインプラント植立後、唇がしびれることがあります。これは、インプラント植立の際神経を傷つけたか、あるいは傷口の腫れのため一時的にしびれているかですが、太い神経を完全に切断していない限りほとんど回復します。回復は2週間から1ヶ月というのが多いのですが、場合によっては2~3年かけて回復するケースもあります。歯のないところに単にインプラントを埋入すればいいというものではありません。
インプラント治療はしっかりと適応を見極めて、的確な手技を用いて行いますと90%以上の成功率が見込るのですが、残念ながらそれでも1割は失敗することになります。失敗の主な原因としては、患者のメンテナンスの不十分、噛み合わせに問題がある、歯科医師の診断に問題がある、歯科医師のインプラント手術時の技術に問題がある、その他、タバコや骨質の問題などが挙げられます。万が一失敗したとしても6ヶ月くらい経ちますと骨が回復して、またインプラントが埋入できるようになります。
現在では、インプラント治療の成功率は95%と言われるまでになりました。しかし、何を成功としているのでしょうか。インプラントを植立したことが成功なのでしょうか。では、残りの5%は失敗になるのでしょうか。失敗についての情報は、あまり知られていないのではないかと思います。絶対という手術は、存在していません。どんなに優れた設備や材料を用いても医師の技術や経験などが備わっていませんと成功には導けないでしょう。最先端の設備や機材も意味がありません。